白林檎ベースステーション

白林檎ベースステーションは、林檎系個人サイトです。つまり、アップルコンピュータ社の Macintosh の中途半端マニアがうだうだしているだけのサイトです。得るモノ? 他人にそんなものを求める根性は間違っています。まあ、まったりと日記などをお楽しみください。

白林檎的日常

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2003.11.11

 最近のバカなニュースの筆頭といえば文句なしに「有栖川」詐欺事件だろう。あれは面白い。少し考えたり調べたりすればわかりそうなもんだが、よくもまあ色んな人がコロリとだまされたものである。もっとも、ぼくだってどうかわからない。戦前ならいざ知らず、宮家の状況など、ほとんどの一般人は把握していない。そう考えると「有栖川」氏の手口は実に理にかなっているというか、上手いことを考えたもんだなぁと唸らされるものがある。せいぜい右な方々の報復に注意して頂きたいものだ。

 ニュースといえばもうひとつ、コイがあちこちで何とかというウィルスに感染して、大量に死んでいるというニュースも気になる。というか、縁起が悪い。これはあれですか、来年も広島カープはダメ という予兆ですか。

 まあ冗談はともかく、気味の悪いニュースであることは確かだ。コイ限定とはいえ、未知のウィルスによる原因不明の疫病が流行しているのだ。エイズやエボラ出血熱、西ナイル熱といった病名が頭をよぎり、不安にかられるのはぼくだけだろうか。

2003.11.12

 寒い。いくら眠っても眠り足りない。春雨をむさぼり食いたくなる。冬到来。

2003.11.13

 映画『ロード・オブ・ザ・リング』の完結編「王の帰還」では、重要なシーンがものの見事にカットされたらしい。あろうことかあるまいことか、一作目から堂々と悪の親玉を張っていた魔法使いサルマン(クリストファー・リー)が、この三作目には出てこないというのだ。ぼくは原作を読んでいないからいまいちピンとこないのだが、スラドには原作のファンが多く、関連トピックは蜂の巣をつつこうとして棒を拾ったらそれがヘビだったくらいの騒ぎになっている。

 議論を眺めているうちに、どうも映画は問題の三作目に限らず、様々なシーンが大幅に削られたり変更になったりしているらしいことがわかった。一方、原作ではそれほど深く触れられていないにも関わらずしっかりと映像化されているエピソードもあるようで、こうなるともはや別々の作品と考えざるを得ない。『指輪物語』、やっぱり一度読んでみたいな。

 といっても、ついこの前新刊を仕入れてきたばかりなので、まずはそちらを読む時間をとりたい。けらえいこ『あたしンち』最新刊は、まあこれは漫画だから一時間足らずで読了したが、一緒に買ってきた北杜夫『消え去りゆく物語』は、ゆっくり読みたい本なのだ。考えてみれば新潮文庫を手にするのも久しぶりである。ここのところ専門書だの入門書だの、そんなのばかりだったからな。たまには小説を読まないと心が荒んでいけない。

2003.11.15

 コンピュータな職業(e.g. プログラマ)の人が書いた文章にはコンピュータ専門用語がちょくちょく出てくる。ここまでは別に驚くようなことでもない。面白いのは、多くの左様な文章に於いて、専門用語であるところのカタカナ言葉を、独自の日本語に意訳しているところだ。例えばキーボードなら鍵盤入力装置に、マウスならネズミ型入力装置になるという案配。

 日本人がなかなかコンピュータ用語に馴染めないのは、カタカナ言葉をそのままカタカナの言葉として理解しようとするからである。デスクトップという言葉ひとつとってみても、多くの日本人にとってこれはあくまで「デスクトップ」という言葉ないしモノであって、英語圏の人々が一発で理解できる「机の上」という概念からは、どうしても少し離れてしまう。さらに、これが CPU だの OS だのとアルファベットの略語になると、お手上げになる人数は激増する。そういうわけで、専門用語を意訳するのは、意味がないように見えて、その実核心をついた行動だと思うのである。

 面白いからこの日記でもこれからそうすることにする。多分、ぼくが飽きるまで続く。ツッコミ不要ということでヨロシク。

2003.11.16

 規則正しい生活は規則正しい食事からという真理に気付いてハタと膝を打ち、かつ痛感している白林檎である。

 ダイエーで昨日、今日と駅弁フェアのごときものを催していたようだ。キャットショーを見学に行っていた相方と駅で待ち合わせ、夕食のネタを探しにダイエーをのぞいたところ、何やら入口前が騒がしいので、それと知れたのである。つれづれなるままに眺めてみると、なるほど、地方によって実に様々な弁当がある。少々割高だが夕食はこれでもいいなあと眺めていたが、同じようなことを考えているのであろう、かなりの人数が弁当を物色していた。なにしろこのご時世である。駅弁などという牧歌的なシロモノは普段どころか 旅行中でさえ なかなか食べる機会がない上、探そうと意図しない限り巡り会うことすら難しい。もはや地方名産品と呼ぶべき類なのである。

 左様な現状は潜在的駅弁ファンにとっても機会滅失の危機だが、弁当を販売する会社側にとってはより深刻な状況であるに違いない。主催がダイエーなのかどこかの商社なのか弁当屋なのか知らないが、実にうまいことを考えたものだ。

 ということで、夕食は駅弁に決定。ぼくは広島駅の「牡蠣しゃもじ弁当」、相方は北海道の海産物がたくさんのったちらし寿司を選んでいたが、名前は忘れた。これは駅ではなく空港の弁当ということで、駅弁とは微妙に違うような気がしてならないのだが、箱にはどこにも駅弁とは書いていないから、まあセーフということにしておこう。

 弁当を食べたのが夕方の五時頃。それから、相方は徹夜明けであったので、早々に八時頃就寝。ぼくはというと昼頃起きたもので、かゆみ止め兼トランキライザーを飲んでもなかなか眠気が来ない。なんだかんだで夜半を過ぎてしまった。こうなると、自然の摂理として、腹が減ってくる。気が付いたらセブンイレブンにいて、ハムカツサンドなどを買っている。

 満腹にはなったが、これで満足して寝たりしたら大変だ。胃が荒れる。もう二時間は起きていなければなるまい。まあこのようなわけで、規則正しい生活は規則正しい食事から、という真理に思い至った次第である。やれやれ。