白林檎ベースステーション

白林檎ベースステーションは、林檎系個人サイトです。つまり、アップルコンピュータ社の Macintosh の中途半端マニアがうだうだしているだけのサイトです。得るモノ? 他人にそんなものを求める根性は間違っています。まあ、まったりと日記などをお楽しみください。

白林檎的日常

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2004.1.29

 たまには話題作も鑑賞しようと思い、『マトリックス』を借りてきた。どうしようもないほどの遅れっぷり であるが、これから二作目、三作目と立て続けに観るつもりだし、充分遅れを取り戻せるはずである。そういう問題ではない気もするが。

 もっとも、連作物はまとめて鑑賞しないと気が済まない性質だから、数年遅れとはいえ第一作から完結編までを短い期間で観られるのは、ぼくにとっては好都合だ。反対に『ハンター×ハンター』のような滅多に最新刊と巡り合えない作品は実に腹立たしい限りなのであるが、腹を立てても仕方がないので、今のところはゆっくりと待つ事にしている。世の中何もかもがうまくいくというわけにはいかない。

 ところで肝心の『マトリックス』だが、いろいろとツッコミどころは多かったものの、素直に楽しめた。まあ、一番面白かったのはメイキングビデオだったわけだが。いろいろなことを考える人がいるものである。

2004.1.27

 IRC が流行らないのは概念が理解しづらいからだろうと思う。あとは設定の仕方が少々わかりにくいからだろうか。使い慣れてしまえばこれほどおしゃべりに適したものもないと思うのだが。

『アダムスファミリー2』を鑑賞。今度は DVD がツタヤにあったので、これを借りてきた。結末でびっくりした、というのを除くと、まず第一に感想として浮かんできたのが、悪人や奇人を演じるのは楽しそうだということである。前作も同じようなものではあったが、今作でこの感想を持ったのは、悪役たる乳母の活躍が際立っていたからだろう。

 善は対社会的に発生し、悪は個人の感情を根元とするから、人間が悪に惹かれるのはごく当然のことだ。人は誰でも日常では善人を演じるか、演じようとして、自らの中に生じる悪への衝動を抑圧し、言いしれぬストレスを抱え込む。ここで言う善・悪は、普通・特殊、常識・非常識と換言しても良い。そういった日常から解放される快感や喜び、それがブラックユーモアの面白みの正体ではないかと思う。

 ま、要するに、単純に面白かったということである。

2004.1.25

 微軟のゲイツ会長が英国ナイト爵を叙勲されるそうだ。世も末 である。とはいうものの、たしかに経営者としては超一流であると思う。売れそうなものを嗅ぎつける能力は大した物だ。叙勲の理由は世界経済への貢献ということだから、情報技術関連需要を良きにつけ悪しきにつけ生み出した功績は、確かに讃えられてしかるべきなのかもしれない。林檎計算機が一昔前に比べて格段に安くなったのも、考えようによっては窓群のおかげだしな。

 ところで三月のアレはやはりアレであるようなので、いよいよ楽しみに予定を空けておくこととなりそうだ。ただ、三月になるか四月になるかが微妙な情勢のようで、もうちょっと見守りたい感じではある。個人的には三月がいいなぁ。でも、家族で過ごさせてあげたい気もするなぁ。

2004.1.24

 勘違い。オリジナル Macintosh の発売日は今日であった。あらためて二十周年おめでとう。この世に Macintosh が誕生したことと、Macintosh に出会えたことを心から感謝します。

2004.1.23

 こんなところで言うのも何であるが、K さんが欠席するという来週開催予定のアレは、ぼくも欠席である。国際付加価値通信網のおかげでぐんと世界が狭くなったとはいえ、物理的な距離は如何ともしがたい。で、K さんが仕返し企画を 三月に京都で 予定しているらしい。これがもしぼくの考えている通りのものならば、是非とも参加させていただきたいもんである。

 キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』を見た。もう三年も前の話なのだなぁと思いながら見始めたのだが、見終わる頃には半ば呆然としていた。キューブリック監督は天才の名を欲しいままにしたそうであるが、それも頷けるというか、よくもまあ 60 年代にこんな映画を撮ったものである。今見てもこうなのだから、公開当時の衝撃といったら、実に筆舌に尽くしがたいものがあったろう。

 この映画で最も印象に残るのは、やはり誰が何といおうと HAL9000 である。「HAL」を一文字ずつずらしたら「IBM」になるというのは有名な話だ。完璧な人工知能ぶりは、見る者に「人間とは何か」という問いを突きつける。そしてまた、人類が初めて手にした道具と「彼」を対置することで、この映画は見事なまでの文明批評を実現しているのである。

 まあ過去にいくらでも語り尽くされた映画ではあるだろうが、それを思ってもついこういうことを書きたくなってしまうのは、やはりこれが不朽の名作であるからだと思う。良い映画を見た。